どうも、最近本は紙派に寄りつつあるジョンです。
今日は北野唯我さんの著書「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」についての書評をお届けします。
結論、
社会人1年目に出会えていたらな〜
と思えるとっても良き一冊でした!
そこで、今回は読み終えた感想や思ったことをみなさんにシェアしたいと思います。
はい、言ってみれば超簡易的な読書感想文みたいなものです。
概要
「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」は、以下4つの章で構成されています。
本全体のボリュームは、160ページ弱なので1日で読み切れるほどです。
著者の北野唯我さんは、冒頭で
ビジネスは、身を削るような戦いなのです。
だから、私はこの本を通じて、「泣きたくなるほど大変なビジネスの世界でも、どうにかして希望を持ち続けながら働く技術」を、あなたに伝えたいのです。
〜中略
本来なら、この本の内容のすべてを、私はあなたに直接伝えたいです。
手を取り、指導しながら、たまにはごはんでも食べながら、伝えられたらいい。
でも、それはどうやってもかなわないので、私はこの本を書くことにしました。
「私がもっているすべての技術を1冊の本にすること」こそ、いま、私が出来ることだと思ったからです。
「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」P3〜5
と書いています。
そう、この1冊は、大手企業から外資系コンサル、スタートアップで経営戦略に携わった北野唯我さんの仕事ノウハウが集約された1冊なんです。
この本を読んで得た学び
「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」(以下、「仕事の教科書」)にかかれている中で、私が特に印象深かった内容を紹介します。
それは、以下の5つです。
タイミングの法則
1つ目は、仕事の速さについてです。
今までの自分は、「最短距離で実行する」「処理速度を上げる」の2つの軸で考えていました。
「仕事の教科書」で教えてくれたのは、「仕事が早いと評価されるうえで重要なのは、タイムよりタイミング」だということです。
これまで私が意識していた「タイム」は自分軸(主観的)でしかない。冷静に考えるとそうなんだけど、これは盲点でした。
具体的にタイミングの法則を使うためのアクションプランとして、「3つのすぐ」が紹介されています。
夜は経営者になり、朝は実行者になる
2つ目は、タスク管理についてです。
タスク管理は、タスクが多くなってくる中堅社員の多くが抱える課題だと思います。
実際、私もタスク管理には苦労しています。
「仕事の教科書」では、タスク管理についてこう書かれています。
タスク管理においてもっとも重要なのは、「やるべきことを整理する人」と、「整理されたことを実行する人」を分離する
「仕事の教科書」P37
具体的には、会社と同じように、自分自身も「経営者」と「実行者」に分離するべきということ。
夜に「明日やること、やらないこと」をすべて書き出し、1日を終える。そして、翌朝、昨日の自分から受けた指示をひたすらこなす。
そして、1番心に残った言葉は以下でした。
1つたしかに言えるのは、「その日が成功した状態」とは、行き着くところ、「その日の夜に、明日すべきことが明確である状態」のことである。
「仕事の教科書」P38
動詞の法則
3つ目は、文章化術です。
4つ目とも重なりますが、「仕事の教科書」では
メールや会議資料の作成など、仕事では日常的に文章のやりとりが必ずあります。つまり、仕事をするうえで、文章を書くことはついてまわる。逃げられないのです。
だからこそ、「わかりやすい文章を書く技術」を身につけるべき、と私は思います。この技術は一度学べば、10年以上使える。決して陳腐化しない。そして、とにかく汎用性が高い。
「仕事の教科書」P49
とあります。本当にそのとおりだなと改めて感じました。
さて、動詞の法則についてです。これは、「すべての文章に、必ず「動詞」を入れること」です。
すごく簡単でシンプルなことですが、私は意外と使えていませんでした。
例えば、メールの件名に「XXXXミーティングについて」と書きがちです。でも、それだけじゃ不十分だそうです。
受け手に結論が伝わっていないということらしい。その結論とは何か?を解消するのが「動詞」です。
ミーティングの進捗を伝えたいのであれば、件名は「XXXXの進捗共有」などにする。そうすると、受け手に「進捗を共有してくれるのね」と件名だけで伝わるからです。
短文の法則
4つ目も文章術です。
とにかく、文章を短く切るべきだということです。「長い文章を書ける=文章がうまい」は勘違いだそうです。
具体的には、以下の「型」をマスターすることだ。
・形容詞、副詞、接続詞を最小限に抑える。
・一文は40文字以内、できれば20文字以内に抑える
どんな世界でも、まずは型を覚えたほうが、明らかにその後の成長スピードは上がる。
だからこそ、若いうちに短く書く練習を繰り返すべきなのだ。面倒そうに見えても、絶対やったほうがいい。なぜなら、ほかのビジネスパーソンは絶対にやらないからだ。
「仕事の教科書」P64
もっと若いうちに(出来れば新卒時代)にこの法則に出会っていたかった・・・。
問いの分解
5つ目は、問いを分解することです。
問いを分解するということは、大きな問題を小さく分解することです。
タスクを小さく分解して、タスクとして言語化する。そして、タスクに優先順位をつける。
これは、言葉にすることは簡単だけど、実際に実行できるかと言われるとなかなか難しい。
だからこそ、この習慣を身につけるべきであると紹介されています。
「難しいことをやっている=優秀」は勘違いだと気付かされました。
その気付きを与えてくれた言葉を紹介します。
「どれだけ複雑な計算問題が解けるのか?」よりも、「複雑そうに見える問題を、いかにシンプルな問題に置き換えて、だれでも解ける状態にできるのか?」のほうが、じつは数億倍も価値がある
「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」P99
まとめ
以上、北野唯我さんの著書「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」を読んでの感想を紹介しました。
最後に、北野さんが「おわりに」に書いていることをシェアしたいと思います。
「なぜ、自分の仕事術を一切出し惜しみすることなく公開したのか?」
(中略)
2つめの答えは、この本に限ったことで、それは「自分の仕事術をすべて公開したところで、読者に負けない自信があるから」です。急に生意気なことを言ってすみません。
この本で公開した仕事術は、私がこの10年かけて、膨大な時間とお金を使って獲得してきたものです。だから、この本に書かれたことを、もしあなたがすべて効率的に実践すれば、少なくともこれらの仕事術を獲得した時点の私を、追い越すことはむずかしくないと思います。
ただ、それはもうすでに過去の話です。私は、いまでも必死に勉強して、さまざまな人に出会い、いろんな挑戦をしています。つまり、現在進行形で、進化し続けています。
「仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた」P154
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